病気の方や入院をしている方など、食欲のない方に梅干を届ける

   お客さんから次の声を頂きました。

   祖母が手術を受けられるようになった。

当店の近くにある病院に入院している患者さんの家族の方がお店に梅干を買いに寄りました。『近頃、おばあちゃんは病院で食欲がなくなり、体力が落ち、手術が受けられなかったのです。そこで森島さんの昔ながらの梅干を食事の時に食べさせました。食事に梅干を添えたら、食欲がもどりたくさん食べられるようになり、体力がつき手術が受けられるようになりました。』と言っていました。そして、『病院の売店で売ってもらえないでしょうか。病院の売店に売っている梅干は調味梅干なので、甘くて食欲増進にならないのです。』と。

 他界した祖父は昔懐かしい梅干を食べたいと。

『私の父ががんの末期だった時に、昔ながらの梅干が食べたいと言っていました。森島さんのところにあるのを忘れていました。ここにくればあったんですね。父はもう他界してしまいました。』と話してくれました。     病院の食事を管理をしている管理栄養士の方に聞いたところ『末期の方は食事制限は厳しくない。』とのことです。

 こんな声をお客さんからいただき、昔ながらの梅干を欲しているのは病気の方や入院をしている方ではないのかと考えています。

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 小梅干1粒(重量5g塩分15%)塩の量 0.75g

参考に
食パン1枚 0.8g ちくわ1本 0.6g
ロースハム薄切り1枚 0.5g
外食ラーメン 5~6g 焼肉定食 6g

 人体の塩分データ               60kgの人の水分36kg(約60%)塩306g
体内塩分は約0.85%に保たれています。

 一日の理想的な塩分摂取量
健康
な人 男性8.0g未満 女性7.0g未満
高血圧の人 6g以下

 塩0.75gの小梅干一粒の塩分摂取量にそれほどの問題は考えられません。それよりも、小梅干1粒で食欲が増すのであれば弱った体にとって良いと思われます。

 塩の働き(Naナトリウム)         
体に約100g(細胞外液に40%、骨に50%、細胞内液に10%存在)

 1. 体液の塩分濃度を調節し0.85%に保つ
骨に吸収したり、骨から放出して浸透圧を保つ。

 2. 体液のph値の調節。弱アルカリ性
体内の代謝により酸性の物質が発生するため、ナトリウム(アルカリ性)で体液血液を弱アルカリ性に保つ。

 3. 他の栄養素の消化吸収のサポート
陰イオンのミネラルや栄養素と結合し吸収を助けます。

 4. 筋肉の動きと神経伝達のサポート       
カリウムとナトリウムの入れ替えによる電気発生で伝達。

 過度な塩分不足は命にかかわる
ナトリウムが不足すると現われる症状

 1. めまいやふらつきを起こす
体内塩分が下がると塩分濃度を保つために水分を排出します。すると血液量が減り、脳への酸素供給が減少し、めまいやふらつきを起こします。

 2. 食欲減退、脱力感
体内塩分濃度は0.85%に保たれています。しかし、塩分摂取不足で体内塩分濃度が低下すると消化液が少なくなります。消化液が少なくなると消化できる食物量が減るので食欲がなくなります。食事量が減ると栄養摂取量も少なくなるので体の機能が衰え、体がだるくなり脱力感が表れます。

 3. 脱水症状や筋肉異常
汗を大量にかいた時に塩分も一緒に排出されます。そのときに水分だけを摂取すると塩分濃度を保つために更に水分を排出します。すると脱水症状や熱中症になります。また、塩分は排出される一方ですから、筋肉の伸縮に必要なナトリウムも不足し、けいれんが起こります。

 4. 精神障害や昏睡状態
水を大量に飲んで塩分濃度が一気に下がると神経伝達が正常に働かなくなり意識障害や精神錯乱が起き、さらに症状が進むと昏睡状態になる可能性があります。

 塩分の取りすぎはいけないのはあたりまえですが、塩分の不足も体にとって良いことではありません。正しい知識を持って、摂取することが大切です。

 昔ながらのすっぱい梅干の効用
今の甘い梅干(調味梅干)には次の効用はほとんどありません。

1. 食欲増進
梅干独特の酸味が唾液の促進を促します。
2. 消化を助ける
梅干に含まれるクエン酸が消化を促進します。
3. アルカリ食品

食品で最も体に効果の高いアルカリ食品です。
4. 赤紫蘇に殺菌・解毒作用              紫蘇の薬効として昔から知られています。

 入院や病気で食欲がない時は、体内の塩分不足が考えられます。そのときには是非、食事に昔ながらの梅干を添えてください。森島、がお手伝いをさせていただきます。昔から体調の悪い時は『おかゆに梅干』というぐらいですから、先人の知恵を信じて生かしてください。

 病院に入院していて食欲のない方、家族の方、病院に勤務をしている方、介護施設に勤務している方で梅干を試したい方はコメント欄に連絡先を記入するか、電話かメールをください。小梅干サンプルを送ります。
お漬物の森島、店主 森島和宏

電話 0279-54-1967
メール umebosi@maple.ocn.ne.jp                

 

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